北京
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李克強総理は28日北京で、ドイツのメルケル首相とのビデオ形式による第6回中独政府間協議を共同主宰しました。
李総理は、「現在、国際情勢には複雑で深刻な変化が生じている。新型コロナ禍はまだ終わっておらず、また、保護主義が依然として存在している。中国とドイツは世界の主要な経済体および影響力を持つ国として、多国間主義と自由貿易を支持している。双方は開放、互恵、ウィンウィンの協力の手本を示すべきだ」と指摘しました。
李総理はまた、「中国の対外開放は絶えず拡大しており、新たな措置の実施も進み、ドイツを含む各国企業はそこから利益を得ている。昨年の新型コロナ禍の打撃を受けたにもかかわらず、中独二国間貿易額は引き続き上昇しており、中独協力のレベルの高さと大きな潜在力は十分に体現された」と述べた上で、「中国とドイツはいくつかの問題で異なる見方をしているが、これは客観的な事実だ。双方が互いの核心的利益と重大な関心事を尊重し、平等に接し、互いに内政に干渉しないことを前提として意思疎通・交流を行い、信頼を高めて疑念を解消し、意見の相違を縮小させ、協力に焦点を合わせさえすれば、対話・協力の一層の順調な展開のために有利な条件が作り出せる」と示し、さらに「来年は中独国交樹立50周年にあたる。双方が今後50年間の協力に着目し、誠実な対応、協力・ウィンウィンを堅持し、不要な妨げは排除し、両国関係の長期的で健全かつ安定した発展を確保できることを期待している。これは中独だけでなく、世界にも有益なことだ」と強調しました。
一方のメルケル首相は「ドイツと中国の政府間協議メカニズムを推進する中で、双方の外交、経済・貿易、農業、社会、食品安全、持続可能な発展などの分野における協力は新たな広さと深さに達している。このメカニズムを引き続き役立てていきたい。両国はまた、国際社会が共同で新型コロナ感染症と戦う中でも重要な役割を果たしており、ドイツは中国との間でワクチンの生産と相互承認に関する協力をさらに推進したい考えだ。独中は全方位的な戦略パートナーであり、独側は中国側と対話・交流を保ち、相互理解を一層増進することを望んでいる」と述べました。(張、謙)