北京
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アジア開発銀行(ADB)は28日、北京市内で「2021年アジア発展アウトルック」というリポートを発表し、中国の成長率を前回発表の7.7%から8.1%に上方修正しました。
リポートは、「世界の経済活動が絶えず増強され、製造業の反発や輸出の成長などにともない、いくつかのアジアの発展途上国では経済が回復しつつある。アジアの発展途上国の経済規模は2020年には0.2%縮小したが、今年は成長率が7.3%に達する見込みがある。来年は5.3%の可能性がある」と指摘しました。
同リポートは中国について、「輸出が力強さを見せ、住民の消費が徐々に回復することが、今年の経済成長を促進する。今年の成長率は8.1%で、来年は5.5%と予測する」と特記しました。
ADB駐中国代表事務所経済部のドミニク・ペシェル主任は、「経済が主に消費によってけん引された、2000年の状況が継続する。2021年もやはり、消費経済成長をけん引する主たる要素だ。同時に、今年の輸出についても期待している。世界で多くの国がまだ『封鎖』の状態にあるため、電子製品及び個人防護設備と材料に対する需要は依然としてかなり大きいだろう。また、比較の対象となる昨年の数字が低く、今年は製造業への投資が増加していくと予測できる」との見解を示しました。(玉華、鈴木)