中国に「グリーンスパイ活動」を展開=MI6長官が明かす

2021-04-27 10:49  CRI

 ロシアのモスクワに本拠を置くニュース専門局、RTの25日付報道によりますと、英国の対外情報機関、秘密情報部(MI6)のリチャード・ムーア長官は、MI6が全世界の環境汚染者、「特に中国」を監視していることを明らかにしました。その目的は、そうした国々が環境分野における国際的な約束を確実に果たすようにするためです。同氏はインタビューで、MI6が気候変動を「この国と地球にとって最も重要な国際外交政策項目」と見なしていると述べています。また、MI6は監視の重点を「最大の二酸化炭素(CO2)排出国である」中国に置いているとも語っています。同氏はこの秘密の活動を「グリーンスパイ」と表現しています。

 RTによりますと、ムーア長官のこの発言に先立ち、米国のバイデン大統領は22日、米国が2030年までに温室効果ガスの排出量を2005年水準の半分以下にする方針を発表しています。しかし、この約束の実現は相当に困難だと分析するメディアもあります。注目されるのは、ムーア長官が米国について口を閉ざしていることです。

 中国は、2030年までに温室効果ガスの排出量を減少に転じさせ、2060年までに温室効果ガスの排出量と除去量を差し引きゼロにするカーボンニュートラルを目指すと公約し、国際社会から高く評価されています。

 外交部の馬朝旭副部長はこのほど、国内外プレス向けのブリーフィングで、「気候変動に対応するため、中国は全世界の生態文明建設の参加者、貢献者、リーダーとして、実際の行動で、人と自然生命の共同体構築に努めている。中国は2030年までに温室効果ガスの排出量を減少に転じさせ、2060年までにカーボンニュートラルを目指す。この公約は、人類運命共同体の構築の推進と持続可能な発展の実現に基づいて出した重要な戦略的方策だ。中国が約束した温室効果ガス排出量ピークアウトからカーボンニュートラル実現までの時間は先進国よりずっと短い」と述べています。(非、柳川)

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