絶滅危惧種の野生アムールトラ、村に入り村民襲う

村人の車を襲うアムールトラ

トラに壊された車の窓ガラス

　黒竜江省鶏西市密山市白魚湾鎮臨湖村で23日朝、野生のアムールトラ（東北虎）1頭が現れ、村民1人を襲った後、走行中の車にも飛びつき、車の窓を壊しました。トラは同日夜、麻酔銃で捕獲され、24日午前に検査のため同省牡丹江市にある横道河子東北虎園に移されました。

民家の側に隠れるアムールトラ

　関係者によりますと、トラは未成年の雄で、2歳～3歳、体長およそ2メートル、体高1メートル、体重およそ200～250キロとのことです。

　黒竜江省林業科学院野生動物研究所絶滅危惧野生動物保護研究室の周紹春主任によりますと、東北地方では生態環境の改善や野生動物の保護強化に伴い、アムールトラの数が増え続け、活動範囲も広がっています。吉林省と黒竜江省の省境にある東北虎豹国家公園内には少なくとも野生のアムールトラ27頭と東北ヒョウ42頭がいることが分かっています。（朱、柳川）