北京
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英国の不平等対策委員会が同国の人種問題に関する報告書を発表したことについて、外交部の汪文斌報道官は22日の定例記者会見で、「この報告書は英国の人種不平等の状況を粉飾して伝えているだけでなく、英国による植民の歴史を正当化しようとしているため、各界から批判されている」と述べました。
報道によりますと、同報告書は「英国には明らかな人種主義が存在するものの、系統的、制度的な人種差別が存在する証拠はない」としています。この報告書は、英各界や国連人権理事会を含む国際組織から強い疑念を持たれ、批判を受けています。
汪報道官は、これに関する質問に対して、「英国では、アフリカ系住民が医療、教育、就職、住宅、法執行、刑事司法などの分野で受けている不公平な扱いは根深いものである。例えば、黒人の子どもが学校で教育を受ける機会は白人の子どもより遥かに少ない。一方、黒人が逮捕される可能性は白人の4倍にもなる。統計によると、2019年時点で、英国には少なくとも13万6000人の強制労働の被害者がいて、そのほとんどが不法入国者または人身売買の被害者である。英警察が2018年に摘発した強制労働の被害者数は2017年より3分の1も増えて7000人に上った」と述べました。(鵬、Yan)