北京
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外交部の汪文斌報道官は20日の定例記者会見で、中国と韓国の原発汚染水の処理基準は日本よりも低いという日本側の発言に反駁し、「日本の発言は論点をすり替え、目線をそらすものだ。日本が今やるべきことは、ニセ科学の旗印で人々を混乱させるのではなく、真に科学的な態度で国際社会の疑念と反対に向き合い、国際義務を真摯に履行し、原発事故の汚染水の海洋放出という一方的で、誤った決定を是正し、実際の行動で周辺諸国や国際社会の信頼を得るようにしてほしい」と強調しました。
報道によりますと、日本では、原子力発電所の汚染水処理における中韓両国の基準は日本よりも低く設定してあるため、科学的に中国と韓国が道理もなく日本を批判しているという声があります。これに対して、汪報道官は、「福島原発事故の汚染水と通常運転している原子力発電所から排出される水とは本質的に違うものだ」と指摘し、後者については「国際的に通用する基準にしたがって処理し、検査を経て基準に合格した後、放出するもので、放射性廃水ではない。世界の原子力発電所の長年の実践を経て、安全でコントロール可能であることが証明されている。しかし、福島の原発事故は国際評価で最悪のレベルである。その汚染水はメルトダウンした炉心を流れた冷却水や地下水、雨水によるもので、核分裂に生まれた放射性核種が大量に含まれている。これらの核種は自然界にはないものであり、世界でも放出する前例はない。海洋環境及び民衆の健康に対する影響が無視してはならない。福島の原発事故の汚染水は多核種除去設備(ALPS)を使って浄化し、最終的に放出基準に達するかどうかは検証する必要がある」と指摘しました。
汪報道官は、「日本は、国際社会や利害関係者と協議もせず、安全な処分方法を尽くさないまま、自国の私利から出発して、現場は貯蔵タンクの設置空間が不足していることを理由に、一方的に自国の経済にとって代価が最も小さいという海洋放出の案を選んだ。その一方で、最大の環境と健康の安全リスクを世界に残し、自身が負担すべき責任を全人類に転嫁しようとている。これは極めて無責任の行為だ」と述べました。(玉華、Yan)