北京
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世界貿易機関(WTO)のンゴジ・オコンジョ=イウェアラ事務局長は19日、中国海南省ボアオで開催中のボアオ・アジアフォーラムで行われた「WTOの改革 方向とチャレンジ」と題するCEO円卓会議で、「新型コロナウイルス感染症による貿易制限は、ワクチン生産の過度な集中につながっている。世界各国が協力に力を入れ、多国間主義と多国間貿易体制を強化することが求められている」と指摘しました。
また、「コロナ禍からはっきり分かったのは、もし世界の公共財に問題が生じた場合、いかなる国も単独で解決できないことだ。われわれは、協力のために最善を尽くさなければならない」と述べ、国際的な相互信頼を確立し、多国間主義と多国間貿易体制を強化していく必要性を強調しました。
なお、2月15日にWTO事務局長に任命されたイウェアラ氏は、WTO成立以来、女性として初の事務局長であり、アフリカ系として初の事務局長でもあります。(朱、島野)