北京
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中国共産党中央政治局常務委員兼国務院副総理の韓正氏は16日、北京で中国を訪問中のケリー米大統領気候問題担当特使とオンラインで会談しました。
韓副総理は、「中国は気候変動対策を積極的に実施している。昨年、習近平国家主席は中国がCO2排出量を2030年までに減少に転じさせる『ピークアウト』を目指し、2060年までにカーボンニュートラルを実現し、国の自主的貢献度を高めるといった新たな措置を発表した。われわれはこれらの目標を着実に実現させていく。中米には気候変動対応で多くの共通利益がある。中国は米国の「パリ協定」復帰を歓迎し、米国側が「パリ協定」を順守し、果たすべき責任を負うことを期待している。気候変動への対応では、『共通だが差異ある責任』の原則に従うべきだ」という姿勢を示しました。
これに対してケリー氏は、「気候変動への対応には米中の協力が極めて重要で、中国側が大きな努力をしてきた」としたうえで、「米国は中国と意思疎通を強化し、協力を深め、『パリ協定』の目標の速やかな実行を促し、一緒になって気候危機への対応により大きな貢献をしていきたい」と表明しました。(ヒガシ、Yan)