北京
PM2.577
23/19
中国政府はこのほど「人類の貧困削減における中国の実践」白書を発表し、貧困扶助の成果を公表した。中国は2020年末までに貧困脱却堅塁攻略の目標と任務を予定通りに完成させ、現行基準下で農村部の貧困人口9899万人が全て貧困から脱却した。世界銀行の国際貧困基準では、中国の貧困削減数は同時期の全世界の貧困削減数の70%以上を占め、国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」における貧困削減目標を10年前倒しで達成した。
中国の貧困削減の成果はどのようにして生み出されたのか。その重要な経験の一つが、ピンポイントの貧困扶助だ。ピンポイント貧困識別、貧困家庭登録カードから、貧困削減方法の「ばらまき型」から「ピンポイントの対策」への転換、さらには貧困削減モデルの「輸血」から「造血」への転換に至るまで、中国は一連のピンポイント施策を通じて貧困削減の全体的な効果を引き上げた。産業による貧困扶助、生態保護による貧困扶助、教育による貧困扶助などの措置は全て、中国が貧困から脱却する上での秘訣となった。
ピンポイント貧困扶助という方略は、中国が貧困脱却堅塁攻略戦に勝つための切り札であり、人類の貧困削減に新しい道を探り出してもいる。白書によると、アジアでは、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は農村部の貧困削減推進計画を共同で展開している。アフリカでは、中国はインフラ整備や農業・医療などでの技術協力援助プロジェクトを展開している。中南米では、中国は農業技術モデルセンターの建設を援助し、現地住民の貧困脱却に最善を尽くしている。
中国が予定通りに絶対的貧困を解消したことは、「貧窮は運命に定められたものではなく、貧困は打ち勝つことができないものではない」「人類は、勇気、先見性、責任感を持ち、適切な貧困削減のソリューションを把握すれば、貧困脱却、共同発展の目標に向かって突き進み続けられる」ということを世界に示している。この意味において、中国の貧困削減の成果と経験は、中国だけのものではなく、世界のものでもある。(CRI論説員)