北京
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4月7日の世界保健デーにちなんで世界保健機関(WHO)は6日、保健上の不公平な問題に対処し、より公平で、より健康な世界を構築するよう呼び掛けるとともに、新型コロナウイルス感染症に関する技術の公平な獲得を加速することなど五つの提案を打ち出しました。
WHOは、各地の民衆の生活条件や保健サービス、資金と資源の獲得に関する不平等は昔からあるとし、その例として、最も貧しい家庭では5歳以下の子供の死亡率は最も裕福な家庭の2倍に当たり、低所得国の住民の平均寿命は高所得国より16歳短く、子宮頸がんで死亡した人の9割が低所得国と中所得国の住民だということを挙げました。
WHOのテドロス事務局長は「社会の不平等と保健システムの格差によって感染症拡大が加速された。各国政府は自国の保健サービスを強化するために投資し、多くの住民が保健サービスを利用することを妨げる障害を解消し、より多くの人が健康的な生活を送れるようにしなければならない」と強調しました。
WHOは、各国が引き続き新型コロナウイルス感染症のパンデミックに対応するとともに、機会を逃さず、より公平で、より健康な世界を構築するよう呼び掛けています。これに向け、WHOは一つの国の内部及び国家間で感染症に対応する技術を公平に獲得するスピードを加速すること、初級医療システムに投資すること、健康と社会保障を優先的に発展させること、安全で健康的かつ包容力のあるコミュニティを構築すること、データと保健情報システムの構築を強化することという五つの行動を提案しています。(Mou、浅野)