北京
PM2.577
23/19
世界保健機関(WHO)は30日、新型コロナウイルスの発生源調査に関して中国と合同でまとめた研究報告書を発表しました。
報告書によりますと、合同専門家チームは、新型コロナウイルスが人間に感染する四つのルートを評価した結果、中間宿主を通じた人への感染を「可能性が高い~非常に高い」としました。感染源の動物から直接人への感染については「可能性はある~高い」としています。コールドチェーンを通じた人への感染は「可能性はある」とし、実験室から人への感染は「極めて可能性は低い」としています。また各国で発生した「潜在的な早期の」症例を調査することは非常に重要だとも指摘しています。
報告書は、全世界の科学者が各国各地でウイルスの宿主になる可能性のある動物を探し出すことや、コールドチェーンおよび冷凍食品がウイルスの感染拡大に果たす役割についての追加の研究が必要だとしています。
エディンバラ大学の疫学者であるマーク・ウルハウス氏は、「新しい病気の発生は常に、ありそうもない一連の出来事を伴う。確定するのもあらゆる可能性を排除するのも難しい」とし、COVID-19の発生源が特定されない可能性を示唆しています。(朱、柳川)