北京
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現地時間3月27日、イランのロウハニ大統領がテヘランで王毅国務委員兼外交部長と会見しました。
王委員は習近平国家主席からの挨拶と新年の祝い(ノウルーズ、イラン暦の元日)を伝えました。王委員は「世界情勢がどう変化しても、イランとの関係を発展させるという中国側の意欲は変わらない。中国は、イランが国家主権と民族の尊厳を守り、自国の選択した発展の道を擁護することを支持する」と表明しました。そのうえで「過去も現在も未来も、中国は、イランに対して道理に合わない一方的な制裁を加えることに反対する」との考えを示し、イランなどの各国人民と共に、強権や覇権に反対して、世界の公平と正義をともに守り、国際関係の基本準則をともに擁護していく姿勢を表明しました。
ロウハニ大統領は、習主席へ真摯な挨拶と祝福を伝え、イラン各界が中国を最も重要なパートナーと見なしていると示しました。そのうえで、「習近平主席は2016年にイランを訪問し、両国関係の発展を大いに促進した。感染症対策で中国との協力を強化し、各分野の互恵協力を深化させ、テロ取り締まりの協力を推進していきたい」と表明するとともに、地域の安全維持について中国側と協力を強化していきたい考えを示しました。
イラン核問題について、ロウハニ大統領は「イラン核問題の最終的合意は多国間協議であり、米側の合意履行の回復にはいかなる前提もあるべきではなく、先に行動を取るべきだ」との考えを強調しました。さらに、最終合意の擁護で中国側が果たした重要な役割を賞賛し、中国側との意思疎通や協調を強化することに期待を示しました。
王委員は「イラン核問題に関する最終合意は、懸命に協議して達成した重要な多国間主義の成果である。米国の前政権は一方的に最終合意から脱退し、国際協定を守らない悪質な先例を作り出した。米国の新政権は最終合意への復帰を望んでいるが、我々はこれを歓迎する。米側は、イランに対する一方的な制裁を早急に撤廃し、中国を含む他国に対するロングア―ム管轄(非居住者に対する司法管轄)を取り消すべきだ」と強調しました。(Mou、CK)