＜李総理記者会見＞外資系企業投資ネガティブリストの削減を継続

　李克強総理は11日午後、全人代年次総会閉会後の記者会見で、「中国はより一層対外開放を進んで実施し、外資系企業投資ネガティブリストを引き続き削減し、サービス業を含む対外開放を推し進めていく」と表明しました。

　李総理は「中国経済は深く世界経済に溶け込んでいる。他国とは切っても切れない関係にあり、扉を閉じては活路がない。中国は絶えず進んで開放を拡大していく。これは自国利益のニーズであり、世界にもプラスとなる｣と述べ、中国が市場化、法制化、国際化のビジネス環境作りに引き続き力を入れていく考えを示しました。また、内需の拡大と共に開放を絶えず拡大し、外資にとって重要な海外投資先にしながら、世界的な大市場を構築していくとの意気込みを語りました。

　李総理はさらに、東南アジア諸国連合（ASEAN）10カ国や中国、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド15カ国が去年、地域的な包括的経済連携（RCEP）協定を締結したことに触れ、｢相互尊重し、平等に付き合えば、共通認識と共通の利益を見出し、各国の人々の生活を向上させることができる｣と述べました。また、中国がグローバル産業チェーン、サプライチェーンにおける重要な構成部分であり、世界貿易機関（WTO）の規則に基づく多国間貿易体制を擁護する立場を表明しました。同時に、互恵・ウィンウィンに有利であれば、いかなる多国間メカニズムや二国間メカニズムに対しても、中国は前向きで開放的な姿勢を保つと強調しました。（Mou、CK）