北京
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スロベニアのダニロ・テュルク元大統領が中国の発展モデルをめぐり、中国国際テレビ(CGTN)のインタビューに答えました。
ここ数年、中国における数億人の貧困からの脱却、経済の急成長の実現、中央・地方政府による公共財や公共サービス・福祉の提供など多くの取り組みが世界で高く評価されています。そのうえ、中国にはぶれない外交政策もあります。中国の発展に、「中国モデル」というものがあるのか、あるとすれば、「中国モデル」は国際政治のあり方を作り直しているのか。
これらの質問に対して、テュルク氏は、「中国の特色ある発展モデルというものがあると私は思っている。広大な国土と悠久な歴史がある中国は、他国から安易に発展モデルを取り入れることはできない。中国は中国らしい発展モデルを持ちつつも、各国と交流を保ち、自身に有益な経験を吸収して、それに参考にすることが必要である。中国で40年あまり前から始まった改革開放は、出だしから世界にも積極的な影響をもたらす出来事だとみられてきた。中国は事実上、ウェスタナイズされるという見方も一部にあったものの、私にはそんなことはありえないと思っている。西側の知恵はもちろん沢山取り入れるが、中国はどんな時でも中国である。もし西側諸国も同じく、中国の知恵を取り入れ、それを参考にすることができれば、きっと彼ら自身にとっても有益になるだろう」と述べました。
さらに、中国でまもなく採択される第14次五カ年計画について、テュルク氏は「世界にとってビッグチャンスだ。各国は、世界の成長と発展における中国の重要性についてすでに認識しているが、そんな中国にあるもう一つの重要な役割にもまもなくして気づくことだろう。それはつまり、国内の発展を海外の協力パートナーの需要とマッチングさせることである」と指摘しました。(鵬、Yan)