北京
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中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスのワクチンの第3相臨床試験を実施しているトルコのハジェテペ大学の医学専門家は現地時間3日、同国の保健省が開いた記者会見で、シノバック製ワクチンの有効性は83.5%で、重症化を予防する効果は100%だったと明らかにしました。
同大の感染症・臨床微生物学のユナル教授は、「治験は昨年9月14日に始まり、今日までにボランティア1万216人が接種を受けた。よく見られた副反応には疲労、頭痛、筋肉痛、発熱などがあるが、死亡例はなかった」と述べました。
同大のアコバ教授は、「シノバック製ワクチンは重症化を防ぐ効果があり、すべての患者が入院治療をせず済んだ」と述べました。
トルコ保健省は1月13日、シノバック製ワクチンの緊急使用を許可しました。同ワクチンは現時点でトルコで使用が許可された唯一の新型コロナワクチンでもあります。エルドアン大統領を含むトルコのほぼすべての政府高官が即時に同ワクチンを接種しており、トルコ国内のワクチン接種者は3日時点で943万人に上っています。(Mou、柳川)