注目の映画新作 2021年2月Vol.3

【国産編】

第十一回（The Eleventh Chapter）
公開日：2021年3月5日
監督：陳建斌（チェン・ジェンビン）
主演：陳建斌（チェン・ジェンビン）周迅（ジョウ・シュン）大鵬（ダーポン）竇靖童（リア・ドウ）
　『一個勺子（A Fool）』により2017年第51回台湾金馬奨で最優秀新人監督賞と最優秀主演男優賞をW受賞した陳建斌（チェン・ジェンビン）、その最新作は同じく自らが主演と監督を務める『第十一回（The Eleventh Chapter）』。2019年の北京国際映画祭に出品された本作は、30年前に無実の殺人罪に問われた男が、自身が巻き込まれた事件の舞台化を考える演出家に対し裁判を起こしつつ、家庭内の争いに直面する様子を描いた社会派作品です。主演には、監督本人のほか、中国を代表する女優の一人、周迅（ジョウ・シュン）、『吉祥如意(The Reunions)』などの大鵬（ダーポン）、中華圏の歌姫、王菲(フェイ・ウォン)の長女として知られる竇靖童（リアー・ドウ）などがキャスティングされています。

【国産編】

郊区的鳥（Suburban Birds）
公開日：2021年2月26日
監督：仇晟（チユ・シェン）
主演：李淳（リー・チュン）黄璐（ホァン・ルー）
　2018年第12回FIRST青年映画祭の4部門（作品賞/監督賞/俳優賞/芸術探索賞）にノミネートされ、最優秀作品に輝いた中国映画『郊区的鳥（Suburban Birds）』がついに3年越しの中国公開を実現。本作は、新鋭の仇晟（チョウ・シェン）が監督と脚本を務めるもので、郊外で起こった地盤沈下事故の原因を調べるべく現場入りした調査隊のメンバーが、誰もいない小学校に足を踏み入れ、不思議な日記を見つけることから物語が始まります。主演は『海上浮城(Dead Pigs)』などの李淳（リー・チュン）と『六欲天(Summer of Changsha)』などの黄璐（ホァン・ルー）など。李淳（リー・チュン）は、アカデミー監督賞を２回、ゴールデングローブ賞監督賞を2回受賞した巨匠・李安（アン・リー）監督の次男としても知られています。（ミン・イヒョウ、謙）