北京
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新型コロナ対策で多くの人々が帰省や旅行を控えた今年の春節には、5G通信技術を活用した「リモートでのあいさつ回り」やネットショッピング、博物館のオンライン見学などが人気を集め、例年とは違ったムードの春節となりました。
データによりますと、2月4日から11日までに「抖音(TikTok)」にアップされた「新年のあいさつ回り」に関する動画の再生回数は累計506億回を超えました。また、「抖音(TikTok)」は今回、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の年越し番組「春節聯歓晩会(春晩・春節の夕べ)」とコラボしており、「番組を見ながらアプリを使うとお年玉がもらえる」機能へのアクセス回数は703億回を超えました。
また、アリババグループ運営のスーパー「盒馬鮮生(フーマー)」が1月にアプリを通して受けた注文のうち、19%が「離れた土地にいる家族や親戚、友人に正月用品を送る」ための注文だったということです。宅配サービス関連では他にも、フードデリバリー大手・美団(メイトゥアン)が、2月11日の大晦日の注文数が昨年同期比70%増えたことを発表しており、アリババ傘下の物流企業「菜鳥(ツァイニャオ)」は、1月20日以降に同社の宅配サービスを利用して県から北京、上海、広州、深セン、杭州といった大都市へ運ばれた宅配便の数は昨年同期比20%以上増えたということです。
さらに、5G技術の普及は港湾、工場、都市部の建築物など多くの分野にも貢献しています。
5G通信のライセンスが2019年6月に発行されてから、2020年末の時点ですでに稼働中の5G基地局の数は70万カ所を超え、5Gに接続する端末の数は2億台を超えています。計画によれば、2021年には新たに5G基地局60万カ所以上が設置されます。これによって中国のネットワークはより速く、より効率的になる見込みです。(任春生、謙)