北京
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中国の在米国大使館の報道官は14日、新型コロナウイルス感染症に関する米国の声明についての質問に答え、「中国は、米国が世界保健機関(WHO)に復帰することを歓迎する」と述べた上で、「WHOは国際衛生分野の権威ある多国間機関である。気軽に出たり入ったりする遊園地のようなものではない」と強調しました。
米国の政府高官はこのほど発表した声明で、「米国はWHOに復帰するが、その前提として、米国側が認めた『最高基準』の維持、各国の透明性の保持、力強い措置を求める」とするとともに、「WHOが現在取り組んでいる作業に疑問を感じる」と述べています。
これに対し、中国大使館の報道官は「米国の近年の行動はWHOを含む多国間メカニズムをはなはだしく損ない、新型コロナに対応するための国際協力を大きく阻害した。しかし、米国は今、そのようなことがまったく起きていなかったかのような態度を示し、さらには、WHOを支持し続けてきた国々とWHOそのものを非難している。このような姿勢で世界の信頼を得られるのだろうか。米国側には、『最高基準』で自分の言動を慎み、厳粛でまじめな、透明かつ責任ある態度を示し、責任を担い、WHOの取り組みを実際の行動をもって支持し、新型コロナ対策の国際協力に必要な貢献をするよう望んでいる。国際社会は米国の行動に注目している」と述べました。(鵬、謙)