北京
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23/19
中国で春節を迎える際に欠かせないことの一つは、旧暦の大晦日に一家揃って、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の生放送「春節聯歓晩会(春晩・春節の夕べ)」を見ることです。これには一家団欒を楽しむと同時に、過去1 年、国と共に歩んできた日々を振り返り、新しい1年の目標を確認するという国民的な感情が込められています。
今年の「春晩」は演目の種類が、歌、舞踊とダンス、寸劇と相声(漫才)、伝統劇、武術、マジックなど、従来のように多種多様になっていますが、舞台上ではハイテク技術がふんだんに生かされました。それと同時に全国の人民が心を一つにして歩んできた出来事がピックアップされ、一段と感動させる力強さがありました。中国共産党建党100年、小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面建設、貧困脱却の全面実現、中国の夢、新型コロナウイルス感染症対策などが表現され、「内容的に重みがあり、温かさが漂い、芸術的で楽しかった」と、国内外の視聴者から好評を得ました。
12日0時時点の統計によりますと、今年の視聴者数は11億4000万人に達したということです。そのうち、ニューメディアで視聴したライブユーザー数は5億6900万人で、視聴回数は17億7800万回となり、去年より5億4800万回増加しました。また、テレビ中継の視聴者は5億7100万人で、昨年並みとなりました。日本、米国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシアなど、170以上の国と地域の600以上の報道機関も放送を行いました。さらに、海外でYouTubeやFacebookを通じたライブ配信の再生回数は1866万回を超えました。
2021年の「春晩」は、中華民族の初心を忘れず、励ましあって前進するという奮闘精神を歌いました。同時に今年1年、中国で親しまれている「人民に奉仕する孺子の牛、荒れ野を開拓するたくましい拓荒牛、真面目にコツコツ働く老黄牛」といった「牛の精神」で、前進していこうと元気づけました。(朱、星)