鍾南山教授　中国製新型コロナワクチンの免疫持続期間は6ヶ月以上

　新型コロナウイルス感染症予防と抑制分野の権威である鍾南山教授は1月31日、広州市で記者の質問に答え、「新型コロナウイルスワクチン臨床試験の有効性データは実施基準が異なることにより差が出る」と述べました。

　接種者に対する新型コロナウイルスワクチンの安全性と有効性の追跡調査で、およそ8ヶ月前に最初の接種を受けた人々の90％に抗体が認められ、免疫が続いているため、中国製新型コロナワクチンの有効性は少なくとも6ヶ月以上持続することが分かりました。

　鍾教授はまた「中国は患者数が多くないために、新型コロナウイルスの感染が流行している国と協議してワクチンの三つのステップ（相）の治験を実施する必要がある。一部の国は自国で試験を行いたいと考えているが、国が異なれば試験の実施基準には大きな差が出る。例えば、一部の国では接種者の大部分は感染リスクの高い医療従事者であるために、ワクチンの有効性は他の国とは異なるデータが出る」と説明しました。

　鍾教授はさらに「中国製薬大手シノファームと製薬会社シノバック・バイオテックが生産している新型コロナウイルスワクチンはいずれも不活化ワクチンであり、両社が生産した新型コロナワクチンは既に世界で2000万人以上に接種されているため、ワクチンの安全性は試験済だ」としました。（ジョウ、坂下）