北京
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ここ数年、中国的要素や文化、創造性を取り入れた「おしゃれなトレンド」の中国製品が相次いで海外の市場へ進出しています。
最近、映画プロデューサーのケイシー・ナイスタット氏はYouTube(ユーチューブ)に、大疆革新科学技術会社(DJI)のドローンを開梱する動画の一部分を公開しました。わずか数分間の動画の中で、ナイスタット氏はこのドローンのさまざまな機能を実演し、試験飛行もしてみせました。このクールな動画が発表されると、閲覧数はわずかな時間で450万回に達しました。
北京の王府井にあるDJI専門店で。新たにリリースされたドローン「DJI Mini2」(2020年11月7日)
データによりますと、中国の民間用ドローンは現在、全世界の80%の市場シェアを占めています。また、一般消費者向けドローンの分野で、中国のDJI傘下のドローンブランドは全世界の約70%の市場シェアを占めているとのことです。
ナイジェリアで使われる「TECNO」
ここ数年、中国の著名なスマホブランドであるOPPO、VIVOなどが海外の市場シェアを絶えず伸ばしています。ところが、12億の人口を持つアフリカでは、中国国内ではあまり知られていないブランド「伝音(Tecno)」が、業界内でアフリカの「携帯の王様」と呼ばれるようになっています。世界的に有名なデータ分析組織である米国のインターナショナル・データ・グループ(IDC)が発表したデータによりますと、2020年第2四半期、「Tecno」のアフリカでの市場シェアは50%を超えており、そのうちスマートフォンの市場シェアは40%以上に達したとのことです。
「京東方」のAi体温発熱警報システム
また、世界の半導体ディスプレイ産業でも、中国企業は主導的な地位を占めています。統計によりますと、世界のスマートディスプレイ端末の4台に1台は中国企業の「京東方(BOEテクノロジーグループ株式会社)」が生産したものです。2020年、「京東方」のディスプレイの総出荷量は世界一を占めるとともに、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、ディスプレイ、テレビの五つの主要ディスプレイ製品の出荷量と市場シェアも引き続き世界一を占めています。
膨大な出荷量のスマートフォンから、欧米でも人気がある消費者向けドローン、さらにはスマートソリューション全般の海外進出まで、中国の科学技術企業はすさまじい勢いで世界市場へ進出しています。(玉華、坂下)