北京
PM2.577
3/-2
英製薬大手のアストラゼネカ社はこのほど欧州連合(EU)に対し、「生産能力などの原因で新型コロナウイルスワクチンの供給が遅れることになり、第1四半期の供給量は予定の8000万回分から3100万回分に削減する」と通知しました。
これを受け、欧州委員会で保健衛生・食品安全問題を担当するキリアキデス委員は27日、「アストラゼネカ社と締結したワクチン購入契約は法的効力を持っている。EUに加盟する27カ国は『アストラゼネカ社は契約で定められた時間通りに供給しなくてはならない』という立場で一致している」と表明しました。
欧州委員会によりますと、EUはアストラゼネカ社とオックスフォード大学が共同で開発した新型コロナワクチンの使用をまだ正式に承認していないものの、同社に対し少なくとも4億回分を注文しています。
一方、ワクチンの供給が遅れてEUでの接種計画に大きな影響を与えることになると見られており、多数の加盟国で接種計画の調整を余儀なくされています。(ジョウ、浅野)