アフリカ連合（AU）、第一陣の新型コロナワクチンを獲得

　アフリカ連合（AU）の輪番議長国である南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は、現地時間の1月13日、AUがすでに2億7000万回分の新型コロナワクチンを獲得し、第一陣の5000万回分は4月から6月までの期間中に、到着することを発表しました。

　これについて、アフリカ疾病予防管理センターの科学者は、アフリカの人口の60%以上がワクチン接種を受けない限り、新型コロナウィルス感染症を効果的に抑え込めないと述べました。人口が15億人にのぼるアフリカでは、ワクチンの配分と普及の難しさは想像に余りあります。

　これに対して、世界保健機関（WHO）は現地時間の1月14日、アフリカでの新型コロナワクチンの分配について「不公平だ」と指摘する一方、「大事業だけに、まだまだ時間を要するだろう」と述べました。

　WHOで緊急事態対応部門を統括するマイケル・ライアン氏は現地時間の1月13日、世界中のワクチン配分の不平等のギャップを埋めるために、豊かな国々に対して、積極的な援助を行うべきだと呼びかけました。（朱、坂下）