北京
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イランのラビイー政府報道官は4日、イランがフォルドゥにある核施設でウラン濃縮度を20%に引き上げるための関連作業を始めたと明らかにしました。
イラン・イスラム共和国放送(IRIB)によりますと、ラビイー報道官は、この行動を国際原子力機関(IAEA)に事前通告したと述べました。
イランのロウハニ大統領はこのほど政府に対して、イラン議会が去年12月に採択した法案を執行するとともに関連する財政支出を行うよう求める命令を発しました。
イランの議会は去年12月初め、2カ月以内に対イラン制裁が緩和されない場合、政府がIAEAの核査察を拒否することを要求する法案を採択しました。
2015年7月、イランは米国、英国、フランス、ロシア、中国、ドイツとイランの核問題に関する包括的な合意に達しました。この合意に基づいて、イランは核計画を制限することを約束する一方、国際社会は対イラン制裁を解除しました。米国政府は2018年5月に一方的にイラン核合意から離脱し、その後対イラン制裁を再開するとともに、一連の追加制裁措置を行っています。イランは2019年5月以降、核合意の一部の条項の履行を段階的に中止しています。
IAEAの規定では、民生用濃縮ウランの濃縮度は最高20%となっています。(玉華、坂下)