北京
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新中国成立以来、初めて「法典」と命名された法律、『中華人民共和国民法典』が1月1日から正式に施行となりました。「社会生活の百科全書」と呼ばれるこの民法典は国民生活のあらゆる方面に及び、全文10万字以上、計1260条7編、総則・物権・契約・人格権・婚姻家庭・相続・侵害責任・附則からなります。
民法典の編纂過程で、立法機関は10回にわたって全人代の公式サイトを通じて意見募集を行いました。合わせて42万5000人から102万以上の意見とアドバイスが寄せられました。
多くの国の民法典と違い、中国の民法典には「人格権」が独立編として盛り込まれています。これについて、中国人民大学副学長で、法学院の王軼院長は、「これは世界民事立法史上における革新的なやり方だ」と高く評価し、「人間への思いやりを法律の理念に取り入れ、『民法典』の核心的かつ最も重要な位置に据えた。これは民事主体としての人格権益、とりわけ自然人としての人格権益への承認と保障であり、自然人の人身の自由や人格の尊厳に対する十分な承認と保障をも反映している」と述べました。
このほか、物権分野の革新や、エコ文明理念の導入なども民法典の注目点とみられています。(Lin、Yan)