北京
PM2.523
3/-2
王毅国務委員兼外交部長は18日、北京でリモート形式によって米国のアジア協会と交流しました。アジア協会会長として赴任を控えているオーストラリアのケビン・ラッド元首相のほか、ジョン・ネグロポンテ元国務常務副長官、ダニエル・ラッセル前東アジア・太平洋担当国務次官補をはじめとする米国の戦略界の代表や会員100人あまりが出席し、話し合いました。
王部長は、「米側が一連の問題で中国内政に干渉し、中国の利益を損なったことで、両国関係は国交樹立以降の41年間で最悪の状態に陥っている」と述べ、客観的かつ理性的な対中政策への早期回復を米国に求めました。
王部長はまた、米国との食い違いを避けることなく、両国関係における際立った問題と重要な問題を前向きな志向で対応するという中国の姿勢を強調しました。そのうえで「イデオロギーの問題において、相手国が選んだ制度と発展の道を尊重すること」「国家主権と領土保全の問題において、内政不干渉といった国際準則を貫くこと」「経済貿易の分野における問題について、対抗と制裁の代わりに対話と協力で対応すること」「海上問題において、摩擦を緩和し協力すること」「人員交流において、一連の制限を早期に取り消すこと」の五つの提案を行いました。
米国のアジア協会の代表からは、安定した世界と、予期しやすい米中関係を望む声が挙がりました。また、両国が大国としての責任を担い、新型コロナウイルス感染症対策や気候変動対応などの分野で協力を展開すると共に、食い違いのある分野で真摯に対話を進めるほか、建設的なコントロールを行うことに期待が寄せられました。(朱 CK)