北京
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国務院新聞弁公室が17日午後に開いた記者会見で、月探査プロジェクトの副総指揮を務める中国国家宇宙局の呉艶華副局長らが、「嫦娥5号」による月探査プロジェクト任務の状況を紹介しました。
呉副局長は「採取に成功したサンプルは主に、月の起源や地質進化などを理解するための科学研究に用いる。また、国際的な慣例を参考に、一部のサンプルを国家博物館に収蔵して一般公開する」と示した上で、「中国は国際協力条約に基づき、まもなく月のサンプルデータの管理方法について発表し、情報共有を行っていく。また、サンプルの一部を国家の寄贈品とすることも検討しており、実際に国連宇宙局からの申請を受けており、現在も検討している」と紹介しました。
さらに、呉副局長は「嫦娥5号の任務成功を起点に、中国の第4期月探査プロジェクトと惑星探査プロジェクトが引き続き実施されていく。また現在、初の火星探査任務に就いている天問1号が火星へ向かっている。さらに、嫦娥6号、7号、8号、小惑星探査、火星でのサンプル採取、木星系探査などのプロジェクトも計画通り次々に実施されていく」と示しました。(雲、謙)