新型コロナウイルスワクチン5種、3期臨床試験を実施中＝中国

　中国国務院共同予防・抑制メカニズム科学研究グループのワクチン研究開発チームのリーダーである国家衛生健康委員会医学衛生科学技術発展研究センターの鄭忠偉主任はこのほどインタビュー応じて、中国では5種の新型コロナウイルスワクチンが3期の臨床試験に入るなど、ワクチンの研究と開発がラストスパート期に入ったことを明らかにしました。

　鄭主任は、中国では５つの技術ルードで合わせて15種の新型コロナウイルスワクチンが臨床試験に入ったと説明。うち3期に入ったのは、中国医薬集団（シノファーム）傘下の中国生物技術（CNBG）の不活化ワクチン２種、北京科興中維公司の不活化ワクチン１種、軍事医学研究院と康希諾公司（カンシノ・バイオロジクス）が共同で開発したアデノウイルスベクターワクチン、中国科学院微生物研究所と智飛生物公司が共同で開発した組換えタンパクワクチンの５種とのことです。

　一方、中国では新型コロナウイルスの感染が効果的に抑制されたため、自国内では３期臨床試験の条件を満たすことができなくなったため、試験は主に海外で行われています。（藍、鈴木）