北京
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王毅国務委員兼外交部長は11月下旬、日本を公式訪問しました。中国の孔鉉佑日本駐在大使はこのほど、CMG記者の独占インタビューを受け、王国務委員の訪日で達成された成果や中日韓自由貿易協定の見通し、さらに未来に向けた中日関係などについて質問に答えました。
孔大使は「世界経済が後退し、国際情勢が変革時期に入る中、中日双方は相互理解と信頼を深め、共通する利益を共に拡大させ、グローバルガバナンスに一層積極的に参画して、両国関係を新しい段階へ向け推し進めるべきだ」と述べました。
孔大使は王国務委員の訪日の成果について、「まず、中日関係の発展方向を再び確認した。王国務委員は菅義偉首相、茂木敏充外相、自民党の二階俊博幹事長ら要人とそれぞれ会談し、両国関係の安定した発展についての共通認識をさらに固め、相互信頼を強化した。次に、実務協力を拡大した。双方は次の段階の交流と協力を計画し、共通認識5点を確認し、具体的な成果6件を達成した。さらに、地域の国際問題について協調を深めた」と述べました。
王国務委員の今回の訪日では、地域的な包括的経済連携協定(RCEP)の早期発効を促進し、中日韓自由貿易協定の交渉と地域協力のプロセスを推進することでも合意が達成されました。孔大使は、「11月にRCEPが締結されたことで、中日韓が初めて同時に一つの地域自由貿易協定に参加した。このことで交渉を加速するために有利な条件が作られた」と説明しました。
2022年は中日国交正常化50周年です。孔大使は「中日国交正常化から約半世紀の間、両国関係は多くの困難を克服し、平和、友好、協力の方向へ向かって発展してきた。特に今年は、両国貿易がコロナ禍の中でも成長を遂げた。中日関係は改めて大きな粘り強さを見せた」と述べました。(玉華、鈴木)