北京
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ボアオアジアフォーラムは15日、「アジア貧困削減報告2020」を発表しました。その中で、今年突然発生した新型コロナウイルス感染症がアジア各国の貧困状況に直接影響を与え、多くの試練を課してきましたが、アジアは依然として世界の貧困削減事業において貢献が最も大きい地域であったと述べられています。また、2019年末までに、大部分のアジアの発展途上国の貧困発生率は3%以下まで下がっていることが指摘されています。
中国の貧困削減事業については、各国が新型コロナウイルス感染症からのダメージを受ける中、目覚しい成果を挙げたことが評価されています。改革開放開始以来、貧困から脱却した人口は7億人を超えており、アジアないし世界の貧困削減事業への貢献は最も大きいものだと見られています。
さらに、貧困削減においてアジア諸国の今後の取り組みについては、貧困情勢の逆戻りおよび相対的貧困といった二重の課題に対応するため、新たな貧困削減戦略が求められていることが指摘されました。同時に、所得型貧困問題の解決を目的とする貧困層の生計へのサポート体制を強固なものにする必要性が説かれています。また、社会セキュリティネットワーク、公共サービスの提供などを含めた、リスクに対応できる社会保障システムを構築する必要性についても提案されています。(朱 CK)