北京
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于田(クリア)県先拝巴紮鎮婦女刺繍協会
クリア県に女性刺繍協会の看板を掲げる刺繍工房を立ち上げたのはイパールグリ・イスマイルさん。最初は小さい規模だったが政府の補助と自らのがんばりを頼りに徐々に大きくすることができた。2005年に会社を立てたのは、刺繍文化のさらなる発展のほか、周りの人も職を持つことができ、生活が良くなるのではないかと考えたことがきっかけだった。その後、今の形になったのが2009年。小さいころから母親に刺繍を教わり、今は伝承者として、また会社の社長として工房を切り盛りするイパールグリさんだが、以前は自分の生活のためだけに刺繍をするのが精いっぱいで、暮らしは非常に厳しかったと話す。今は自分だけではなく、周りの人々も一緒にこの仕事を楽しみ、豊かになった生活を享受していると弾けるような笑顔で話してくれた。

刺繍工房を営むイパールグリ・イスマイルさん

刺繍を施す従業員
従業員たちはみんな近所の人々だが、積極的に働きたいと集まったメンバー。今は刺繍だけでなく、伝統衣装やクリア県の特産である羊毛絨毯の製作のほか、撮影スタジオも備え、ここで製作した伝統衣装を無料で貸し出し、ウェディングフォトサービスなども行っている。
1年前からここで働き、絨毯製作に取り組む従業員のルクヤさんは以前は農民で、畑仕事で生計を立てていた。しかし、今は仕事があって生活も安定し、なによりこの仕事が好きで毎日が楽しいという。彼女が作っていた絨毯は5メートル×1.8メートルの大型絨毯で、作るには2人がかりで1日8時間、56日から58日間かかる。しかし値段は1万2千元から1万5千元(約19万円から24万円)。安いと思わないかと聞いたところ、「自分たちは少し収入があればそれで充分満足しているから」と、何とも控えめな答えが返ってきた。

製作を担当しているルクヤさん

手作業で作られる羊毛絨毯
話を伺った後、私も含めてみんなで民族音楽にのせて踊りを踊った。「踊って、おしゃべりをして、毎日楽しくやらなきゃね」。イパールグリさんの弾むような言葉と同様、クリア県の伝統文化や女性たちがますます元気になってほしい。(取材:CK)