北京
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和田(ホータン)地区于田(クリア)県タシクラ村に住む羊飼いのアーセン・トホティローズさん。その生活が大きく変わったのは2018年12月、于田県津墾牧業公司が村のそばにできてからだ。この会社は羊の畜産を担い、雇用を解決しつつ、人材を育て貧困を救うことを目的に建てられた。アーセンさんのような村人はここで就職して畜産のノウハウを身に付けられるだけでなく、会社から羊を請け負い、自分で育て上げた羊を買い取ってもらえるというシステムになっている。

羊飼いのアーセン・トホティローズさん
この村の主な収入源はもともと羊の畜産に頼っていたが、以前は個人で育てていただけ。大きさなど規格もばらばらな羊を2~5頭育てるので精いっぱいで、生活も不安定だった。しかし、会社で安定した給料を受け取ることができるようになったうえ、個人の畜産技術も格段に上がり、数十頭を育成できるまでになった。
アーセンさんもその一人、以前は3頭だけだったが今は19頭の羊を飼っている。以前の餌は草など適当なものだったため、羊たちは食べたり食べなかったりしていたそうだ。しかし、会社で栄養のある飼料の配合を学んだ後は、羊たちも安定して早く育つようになった。「妊娠した母羊の餌はトウモロコシや綿を混ぜた栄養価の高いものを与えると、生まれてくる子供が太っていて高値で売れる」と、得意げに教えてくれたアーセンさん。実は、羊の畜産技術の腕を買われ、今は会社の飼料長を務めているほど。小さいころから羊飼いをしてきたが、「羊を飼うことが趣味なんだ」と、嬉しそうに話してくれた。

アーセンさんが配合した餌を食べる羊

アーセンさんの自宅
今、住んでいる家は政府の補助金で以前の土壁の家から建て直すことができ、内装は夫婦でがんばって稼いでだんだん良くしてきた。しかし今後の夢を聞くと、子供二人を県内の高校に通わせるため、県内のマンションを購入し、将来は都心の良い大学に通わせたいという。また、車も買いたいし、小屋を大きくして数百頭の羊を飼いたいと目標を力強く語ってくれた。技術を持つことで自信が持て、さまざまなことが好転していくクリア県の村人。きっと自分の夢を叶えることだろう。取材:CK