北京
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国連のグテーレス事務総長は12日、国連気候サミットで挨拶し、世界が「気候非常事態」に入るよう呼びかけしました。
グテーレス事務総長は、「パリ協定の成立から5周年を迎えたが、世界はまだ正しい方向に向かっていない。パリ協定は世界の平均気温において、工業化以前の水準からの上昇幅を可能な限り1.5℃以内に抑えることを約束している。しかし、パリ協定の約束は十分とは言えず、しかもこれらの約束は果たされていない」と示しました。
また、グテーレス事務総長は、「2021年の国連の主な目標は、今世紀半ばまでに真の世界的なカーボンニュートラル同盟を設立することである。この目標を達成するためには、2030年までに世界の温室効果ガス排出量を2010年と比べて45%削減し、2050年までに実質ゼロ排出を達成することが今から求められている」と述べました。
さらに、グテーレス事務総長は、「各国はコロナ禍の回復の機会を利用して、経済と社会を国連の持続可能な開発のための2030アジェンダに沿った緑の道を歩んでいくべきである」と呼びかけると共に「先進国に対し、2020年までに毎年1000億ドルの気候資金を発展途上国に提供するという約束を果たすべきである」と促しました。(雲、星)