北京
PM2.577
3/-2
習近平国家主席は、12日にオンライン形式で開催された国連気候サミットで、「過去から未来へ、気候変動へのグローバルな対応で新たな旅路を」と題した重要な演説を行い、中国の一連の新たな取り組みを発表しました。
習主席は、「5年前、各国の指導者たちは最大の政治的決意と知恵をもって、気候変動に対処するためのパリ協定を達成した。それから5年が経ち、パリ協定は実施段階に入り、国際社会から幅広く支持されている。現在、国際情勢は急速に変化しており、新型コロナウイルス感染症の大流行は人間と自然の関係へ深い反省を呼び起こし、地球規模の気候ガバナンスも今後大きな焦点となるだろう」と述べました。
さらに、習主席は3つのイニシアチブを打ち出しました。
①一丸となって団結し、気候ガバナンスにおけるウィンウィン協力の新境地を切り開くこと。気候変動の課題を前に、人類は運命を共にしている。中国は、すべての国がパリ協定を支持し、気候変動への対応に一層の貢献をすることを歓迎する。
②物事を恐れぬ心を奮い立たせて、各国がそれぞれの役割を果たせるような気候ガバナンスの新しいシステムを形成させること。すべての国は共通ではあるものの差異のある責任の原則に従い、各国の状況と能力に応じて最大限の行動を強化すべきである。先進国は、開発途上国に対し、財政面、技術面、能力面での支援を効果的に拡大すべきである。
③自信を強め、気候ガバナンスにおける「グリーン・リカバリー」という新たな思考を堅持していくこと。グリーンで低炭素な生産とライフスタイルを精力的に提唱し、グリーン開発の中から発展のチャンスと原動力を見出すべきである。
習主席は演説の最後に、「地球は人類の共通した唯一の故郷である。過去を受け継いで未来に向かって前進し、パリ協定が長期的に続くように支援していき、気候変動へのグローバルな対応で新たな旅路を切り開いていこう」と語りました。(ミン・イヒョウ、星)