北京
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閑散としていた居住地から美しく変身を遂げた「団城」という観光エリアには現地の伝統や特色を生かした店が立ち並ぶ。この中で訪れた2つの店から、ここの人々の変化や暮らしをご紹介しよう。
再建された団城の建物
一つ目はマイマイティ・サウディさんが手掛けるナッツ店だ。マイマイティさんによると、以前もこの場所で同じくナッツやドライフルーツを販売していたが、住居兼店舗という形で、品物も自宅で干していたため、種類は限られていた。しかし2016年に団城が改築された後は、政府の補助によって団城の外に住居を移し、店構えも大きくなった。扱う品物も増え、訪れる人も多くなったため、商売も繁盛し、前と比べて生活がとても豊かになったと話してくれた。「ホータンと言えばナツメ」と思い、私も購入したがWeChatで簡単に決算。また注文すれば中国全土に郵送もしてくれるため、今ではいつでもマイマイティさんの店の品物が手に入る。
マイマイティ・サウディさんと従業員の女性
二つ目は「酪画」という焼き絵をあしらった食器店。自ら製品に絵を焼き入れ、店を切り盛りするのは技法を受け継いで7代目になったムヘイレムさん。焼き絵の様子を見せてほしいと頼むと、快く、また自信ありげにその腕前を披露してくれた。迷いのない手の運びは小さいころから祖父母や親が焼き絵をするのを見て身に付けた。酪画の図柄は伝統的な図柄なのか、自分でデザインしたものなのか尋ねると、「毎日、頭の中でイメージを膨らませていると描ける」と、はにかみながら話してくれた。店にある品物はすべて彼女がデザインし、焼き絵を施しているという。特色ある食器の数々は世界に一つしかないムヘイレムさんの芸術品。彼女はこの仕事に誇りをもって楽しく続けている。
焼き絵をするムヘイレムさん
ウイグル族の美しくしい建築様式で統一された団城。人々はここで、現地の特産や受け継いできた文化を今まで以上に花咲かせている。取材:CK