北京
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中国農業農村部は28日、中部の湖北省宜昌市で、長江三峡集団有限公司と共同でカラチョウザメの繁殖増加を目指す放流活動を行い、大ぶりのカラチョウザメの稚魚150匹が放流されました。
カラチョウザメは国家1級重点保護野生動物で、長江野生動物の代表です。20世紀の後半、人間の活動によって、その天然個体数が激減し、2017年から2019年にかけては3年連続で自然繁殖が観測されませんでした。今回放流されたカラチョウザメは大ぶりのオスが多く、野生種の増加を補足するのに役立つとされています。
長江は中華民族の母なる川で、中国の魚類の遺伝子の天然の宝庫です。近年、さまざまな影響により、長江の水生生物資源が衰退しつつあり、長江の水生生物、とりわけ希有な絶滅危惧種の保護が急務となっています。
これに対して、農業農村部は長江沿岸の各省・市と連携して、カラチョウザメやヨウスコウカワイルカをはじめとする絶滅の危機に瀕した希少種を救う行動計画を打ち出しました。増殖のための放流活動によって、長江流域に放流されるさまざまな魚類は毎年、50億匹を超えています。さらに、来年1月1日からは、長江流域の重点水域で史上初の10年間の禁猟が実施されます。(朱、坂下)