北京
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「嫦娥五号」月探査器の打ち上げ成功を受け、初の文昌国際航空宇宙フォーラムが24日、海南省の海口市で開かれました。中国国家航天局(CNSA)は、「中国は現在、国際月科学研究ステーションの建設を計画している。将来的には、小天体探査、火星のサンプル採取と帰還、木星系および惑星間横断探査ミッションを実施する。中国は各国の宇宙機関が、この未来に向けた月と深宇宙探査事業に参加することを歓迎する」と明らかにしました。
フォーラムが同日発表した「中国宇宙発展と国際協力報告」によりますと、月探査研究の分野において、中国は、「月の周回、月への着陸、帰還」という三段階に分けた実施目標を立てています。「嫦娥五号」の打ち上げ成功を受けて、今後6、7、8号などの月探査ミッションも実施されます。また、月科学研究ステーション建設も計画されています。
これについて、国家航天局の許洪亮秘書長は「現在、中国はロシア、ウクライナ、フランス、イタリア、アルゼンチンなどの国々と、18の宇宙協力システムを築いており、国連の宇宙空間平和利用委員会をはじめとする18の国際機関の事業に深く参画している」と述べました。その上で、「衛星プロジェクトにおいて、中国国家航天局は、欧州宇宙機関(ESA)や、フランス、ブラジル、イタリアなどの国や機関と連携して、複数の衛星を開発している。今後も引き続き、気候変動や、宇宙科学、衛星データシェアなどにおける国際協力を推し進めていく」と強調しました。(朱、坂下)