北京
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去年11月、習近平国家主席はBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、 南アフリカの新興5カ国)のブラジリア会合に出席した際、開放性と包容性、イノベーション型の成長、相互連結性、互恵・ウィンウィンをというアジア太平洋運命共同体の構築理念を打ち出しました。そして今年11月20日、習主席はアジア太平洋経済協力会議(APEC)第27回非公式首脳会議に出席し、アジア太平洋運命共同体をどのように構築していくか、詳しい説明を述べました。
会議は20日夜にテレビ会議形式で開かれ、習主席は演説の中で「今年、APECにとっての重要な任務は、2020年以降の協力のビジョンを切り開くことだ」と指摘しました。
今年の会議では、1994年に打ち出された、2020年までの域内貿易・投資の自由化を掲げた「ボゴール目標」を引き継ぐ形で、新たに「プトラジャヤ・ビジョン2040」が採択されました。この目標は、2040年までにより開かれたダイナミックなアジア太平洋共同体を実現するとしています。
これについて習主席は演説の中で、「新たなビジョンを皮切りとして、アジア太平洋地域協力を新たな段階へと引き上げよう」と呼びかけました。
習主席の演説は「手を携えてアジア太平洋運命共同体を構築する」と題するもので、開放性と包容性、イノベーション型の成長、相互連結性、互恵・ウィンウィンという理念の堅持を重ねて強調し、「中国は引き続きAPECの発展を支持し、アジア太平洋地域の発展促進と福祉向上に取り組む決意を貫いていく。アジア太平洋運命共同体を構築するための姿勢を表明するだけでなく、実際の行動に移していく」としました。
さらに中国側の今後の行動として、包容性のある貿易と投資に関するシンポジウムや、デジタル技術を活用した貧困削減についてのシンポジウムの開催を通じて、貿易と投資の活性化に向けた政策上のアドバイスと域内の貧困撲滅事業に貢献していくと示しました。(洋、謙)