北京
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王毅国務委員兼外交部長は9日、北京で、中国・湾岸協力会議(GCC)閣僚級ビデオ会議に出席しました。GCC側は、輪番議長国のアラブ首長国連邦の外相をはじめ、バーレーンやクウェート、サウジアラビア、カタール、オマーンの外相、そして事務局長が出席しました。
王部長は「双方の協力は、湾岸地域さらには世界における重要な安定的力になっている」と評価しました。その上で、「中国は、GCCが自らの政治的安全や社会的安定を維持し、自主発展の道を歩む取り組みを支持していく。双方は多国間主義を堅持しなければならない」と述べて中国政府の立場を示しました。また「中国は着実な行動で、GCC諸国と共に人類衛生健康共同体の構築を推進していきたい。双方は、新型コロナウイルスの流行を効果的に抑え込んだ上で、ポストコロナの経済再建を展開し、双方の自由貿易区に関する交渉を再開する必要がある。データセキュリティーにおける協力を強化するとともに、重要プロジェクトである『一帯一路』の共同構築を推し進め、人的文化的交流を密にしていきたい」と強調しました。
これに対して、GCC側は「中国は非常に重要な戦略的パートナーで、最大の輸出入先になっている」とした上で、「一つの中国政策を貫いていく。中国と共に質の高い『一帯一路』を構築し、自由貿易区に関する交渉を早期に再開したい」と強調しました。さらに「中国は、域内で注目されている問題において、前向きかつ建設的な役割を果たしている」と評価した上で、「当事者間の対話による紛争の解決に取り組んでいきたい」としました。(朱、柳川)