コロナの流行は中国・ASEAN協力の障害にならない＝外交部

　外交部の汪文斌報道官は3日、北京の定例記者会見で、「中国とASEANの交流と協力は、新型コロナウイルスの流行に阻止されてはいない。双方の関係は逆境の中でさらに緊密になり、深まっている」と述べました。

　汪報道官は中国・ASEAN協力の見通しについて、「習近平国家主席は多くのASEAN指導者と電話会談した。双方は新型コロナウイルス感染症の問題に関する中国・ASEAN外相特別会議を開催し、感染症対策の地域協力を共同でリードしている。中国と多くのASEAN諸国は、人と人との交流のための『ファストトラック』と物資流通のための『グリーンチャネル』を確立し、事業再開を加速させ、質の高い『一帯一路』の建設を着実に推進してきた。地域の産業チェーンやサプライチェーンの安定化、地域経済回復の推進に強大な原動力を注入した」と答えました。

　また、汪報道官は「中国とASEANの経済・貿易協力は今年の逆境にもかかわらず向上の勢いを見せている。双方の貿易は第1～3四半期に4818億ドルに達し、中国の対外貿易総額の1/7を占めている。中国のASEAN諸国への直接投資は107億ドルに達し、前年比76.6％増となり、両国協力の強靭さと大きな可能性を十分に示した」と話しました。

　さらに、汪報道官は「中国はASEAN諸国と協力してコロナ後の交流と協力を積極的に推進し、来年の中国・ASEAN対話関係樹立30周年を契機に関係のグレードアップを推進していく。我々は今後も、地域協力におけるASEANの中心的な位置付けをしっかりと支持し、東アジアの安定と繁栄を促進するために新たな原動力を注入していく」と述べました。

　新型コロナウイルス感染症の発生以来、中国とASEAN間の交流は依然として緊密化しています。最近は「中国・ASEAN関係ジャカルタ・フォーラム」の今年3回目のイベントが開催されたほか、今月末には広西チワン族自治区南寧市で「第17回中国・ASEAN博覧会」と「中国・ASEANビジネス・投資サミット」が開催される予定です。（ミン・イヒョウ、謙）