北京
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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は23日、世界の新型コロナウイルス感染状況について「特に北半球が重大な岐路に直面している。余りにも多くの国で感染者が急増していることで、病院や集中治療室(ICU)は許容量の上限に達し、またはそれを超えている」と指摘しました。そのうえで、「死亡者の増加や医療サービスの崩壊、学校の再閉鎖などを防ぐため、各国は直ちに行動すべきだ」と訴えました。
テドロス事務局長はさらに、感染抑制に成功した国に対して、ウイルスの流行を低いレベルに抑えながら、警戒を保ち、迅速な行動ができるように準備しておく必要性を訴えました。感染者や入院患者の数が増加し、ICUの使用率が上昇している国については、必要な調整を急ぐことや、自国の感染状況や国民がやるべきことを国民にはっきり理解してもらうこと、国民が予防・抑制措置を実行しやすいシステムを作ること、感染者やその接触者に必要な行動を具体的に伝えるなどの必要性についても強調しました。また、「政府が接触者の追跡システムを改善し、すべての感染者と接触者の隔離を徹底することで、全国民への外出禁止令が免れる」との考えを述べました。(鵬、CK)