北京
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国際通貨基金(IMF)が21日に発表した「アジア太平洋地域経済見通し」によりますと、同地域の経済は新型コロナウイルス感染症がもたらした不況から回復しているが、回復の速度は国によって異なるとのことです。
アジア太平洋地域の経済は、今年第3四半期に回復し始めていますが、回復速度は国によって異なるとしています。IMFは、2020年のアジア太平洋地域の成長率予想をマイナス2.2%としています。中国については、第2四半期に力強い経済回復を実現したため、1.9%のプラス成長を見込んでおり、今年プラス成長を達成する唯一の主要エコノミーとなるでしょう。
2021年のアジア太平洋地域の成長率予想はプラス6.9%としています。先進国はプラス2.8%で、うち日本はプラス2.3%、新興国および発展途上国はプラス8%で、うち中国はプラス8.2%としています。それでも2021年末までの経済生産量は、新型コロナ発生前の予想よりも低くなっています。
報告書はまた、「アジア太平洋地域は最初に新型コロナ危機を経験し、多くのエコノミーがその危機からいち早く回復している。こうした国々の成功経験は世界にとって学ぶ価値があるものだ」とも述べています。(怡康、柳川)