北京
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中国ではかつて、即席めんの価格が1個当たり1元から3元でしたが、現在ではともすれば、10元から20元(157円~320円)です。実店舗飲食店のラーメンに匹敵する現在の即席めんの価格は、多くのネット利用者を驚かせています。
「統一」の旗艦店のスクリーンショット
「康師傅」、「統一」などの歴史のあるブランドも、「拉麺説」、「勁麺堂」などの新鋭ブランドも、時代の流れは高級化です。
2016年に市場に登場した「拉麺説」は当初から、量産品としては中国で初めて、オールインワン式半製品の日本風ラーメンとして売り出されました。同商品は強力なマーケティングにも支えられて2019年には1600万個以上を販売し、年間売上高は2億5000万元(約39億円)に達しました。旗艦店での販売価格は1個19.9元で、「豚骨味チャーシューめん」など、いくつかの種類を選択できます。月間販売量は10万個以上に達するとのことです。
ネット利用者は、「野菜も肉もついている即食食品だ。品質保証期間はたった60日間。料理音痴にとっては欠かせない“神商品”だ」などと評しています。
販売価格が高い理由は、原材料の価格高騰、マーケティング費用や包装の強化、新しい味の開発などによるコスト増です。高価格の即席めんが消費者に歓迎されていることは、中国の即席めん市場に存在する状況は買い手不足ではなく、逆に良い製品がまだ不足していることを示しています。(玉華、鈴木)