国際社会が中国の新型コロナ「COVAX」参加に注目

　中国はこのほど、新型コロナウイルスワクチンの共同購入・配分の国際枠組みである「COVAX」への正式参加を発表しました。

　「COVAX」はWHO（世界保健機関）とGAVIアライアンス（ワクチンと予防接種のための世界同盟）、CEPI（感染症流行対策イノベーション連合）が共同で立ち上げた取り組みで、中国の参加は国際社会の注目を集めています。

　GAVIアライアンスのセス・バークレー事務局長は「中国の参加は、新型コロナウイルスのワクチンの全世界における公平な配分に新たな力を与えた」とソーシャルメディアを通じて表明しました。

　欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長も「ワクチンを必要とする世界各地の人々に届けることについては、多国間主義が鍵だ。目標達成に向けた中国と他の参加国との協力に期待している」とソーシャルメディアを通じて歓迎の意を示しました。

　EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は「新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）との戦いには、全世界の真の努力と承諾を通じてのみ勝利できる。今こそ行動するべきだ」と強調しました。

　ブルームバーグ社によれば、中国が開発した新型コロナウイルスワクチン9種類は臨床試験が始まっており、うち4種類は中国国外において最終段階である第3相試験の実施が認められました。（ジョウ、鈴木）