北京
PM2.577
3/-2
国民生活をいかに改善し、民衆のためになることを為すか、それは多くの国々が探求していることです。では、数々の政策や理念がある中で、中国共産党が提唱した「人民を中心とする発展思想」は何が特別なのでしょうか。米国の中国専門家であるロバート・ローレンス・クーン博士は、習近平国家主席が2020年5月に第13期全国人民代表大会第3回全体会議の内蒙古代表団の審議に参加した際に発表した談話を分析し、「人民を中心とする発展思想」と西側の民主主義との違いを探りました。
クーン博士は次のように分析しています。
ー中国の役人は、共産党の発展理念を非常に重視している。共産党の発展理念を履行することが、個々の人の将来と密接に関係しているからだ。
2020年5月に習主席は「人民を中心とする発展思想」の4つの定義を説明した。1つ目は、共産党の根本的目標は人民を率いて革命し、建設し、改革することによって、人民の生活レベルを高めることであり、2つ目は、共産党は人民大衆の利益を第一に置かなければならないということである。3つ目は、共産党は代価を惜しまずに人民大衆の生命と健康を守ることであり、そして4つ目は、人民大衆は終始共産党の執政にとって堅実な基礎であるということである。
習主席は自らこの理念を履行している。これまでの統計によれば、習主席は50カ所以上の貧困村を視察してきた。習主席は「小康社会の建設においては、一人も立ち遅れてはならない」とした。しかし、貧困脱却は一つの目標でしかなく、今後も数十年にわたって貧困脱却事業を継続し、貧困への逆戻りを防ぎ、相対的な貧困を乗り越え続けるというのはまた別の問題である。そして、これについて習主席は「知恵で対応しなければならない」との考えを示しているのだ。(ヒガシ、謙)