北京
PM2.577
23/19
王毅国務委員兼外交部長は10日、雲南省騰衝市で、中国を訪問中のフィリピンのテオドロ・ロクシン外相と会談しました。
王部長は、ロクシン外相の中国訪問に歓迎の意を表したうえで、「国際情勢がいかに変化しようと、両国は永遠に友人同士であり続けなければならない。これは、こうした関係が両国人民の根本利益や共通の願いと一致しているからだ」と強調しました。
王部長はまた、中国がフィリピンとの関係発展で遂げた成果を非常に重視しているとして、「双方が従来の友好政策を貫き、各分野における協力を推し進め、両国の人民により多くの福祉をもたらす必要がある」と中国政府の考えを示しました。
さらに、「過去4年あまり、両国は、南海問題の適切な対応をめぐって、多くの役立つ経験を積み重ねてきた」としたうえで、「南海行動準則」協議プロセスについては、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が共に承認し、実行可能な域内準則の早期合意に向けて、中国はフィリピンと連携して取り組んでいきたい意向で、中国とASEANが南海の平和と安定を擁護する力と知恵を持つことを世界にアピールしました。
これに対して、ロクシン外相は中国の新型コロナウイルス感染症の抑え込みや経済の迅速な回復を評価したうえで、「中国の成長は偶然的なものではなく、排他的なものでもない。世界各国がその恩恵を受けている」と述べました。また、「中国と連携して、南海の平和と安定を擁護していきたい。『南海行動準則』協議プロセスにおける協調の役割を積極的に果たしていきたい」と、フィリピン政府の姿勢を示しました。(朱 CK)