北京
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23/19
外交部は9日、ウエブサイトで「中国がワクチンと予防接種のための世界同盟(GAVI)と、新型コロナウイルスのワクチンを共同購入・配分する国際的な枠組み『COVAX』(コバックス)に参加する協定を結んだ」と発表しました。
「COVAX」は、ワクチンと予防接種のための世界同盟(GAVI)、世界保健機関(WHO)、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)が共同で提案して推し進めているプロジェクトで、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発・生産を促すと共に、すべての国にワクチンが平等に配分されることを目的としています。
中国の「COVAX」への参加表明に、外国メディアは関心を寄せ、議論が巻き起こっています。
イギリスの大手新聞「ガーディアン」は「『COVAX』は『すべての国の人々のワクチン接種』を確保するもので、『一部の国のすべての人のワクチン接種』を確保するものではない」としています。また、中国の参加によって、国際社会が一丸となって新型コロナを抑え込む自信が高まり、中国のイメージアップにつながっていると評価しています。
ロイター通信は「中国の参加によって、このプロジェクトの実施は大きく推し進められた」としています。
米大手総合情報サービス会社ブルームバーグ社はSNSで、「ここ数日中国は、世界保健機関(WHO)がリードする『COVAX』への参加といった前向きなシグナルを送信し続けている。中国の参加によって、米国政府が空けた世界保健分野におけるリードの座が埋まった」と強調しました。(朱 CK)