北京
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米テレビ局のCNBCは5日、「世界有数の独立系資産運用グループの一つインベスコ(Invesco)が、中国経済の新型コロナウイルス感染症の影響からの回復が、アジアの周辺国の経済振興に役立つ」と報じました。
CNBCの5日の報道
インベスコは、中国で10月1日から8日までの大型連休中に、飲食店の予約数と観光客の人数が記録的な伸びを示したことに注目しました。同社のアジア太平洋地域での市場戦略を担当する趙大偉(David Chao)氏はCNBCの取材に対して、「中国経済は回復の強い勢いを示している。アジアの周辺国の経済は中国経済の回復により恩恵を受けるだろう。また、中国では経済のV字回復が、先進国よりもはっきりと株価に反映されるだろう」と分析しました。
CNBCはさらに「中国では製造業が今回の大型連休期間中にある程度拡大した。このことは、中国経済が回復し続けていることを示している」との考えを示しました。
国家統計局のデータ
英国のBBCは「中国では『十一』大型連休期間中に、国内観光業が新型コロナ禍前のレベルに回復する可能性がある。国内消費を刺激することや大規模な補助策を打ち出したことが、観光経済の回復を後押しして加速させている。アジアのその他の国々も、景気を保つために、消費を国内市場に向けている」と論評しました。
世界最大のデリバティブ取引所運営会社であるCMEグループのブルー・プットナム(Blu Putnam)チーフエコノミストは、「中国では、新型コロナウイルスの流行を比較的迅速に押さえ込んだことが、経済の急速な回復につながった。国内のインフラ整備への投入も効果が極めて大きく、人々に改めて仕事をもたらし、企業の収益を回復させている。これらが、中国経済の回復で得られた経験だ」との見方を示しました。(朱、鈴木)