北京
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習近平国家主席が22日に第75回国連総会の一般討論で行った重要演説の中の、気候変動対策に関する内容が各国メディアの注目を集めました。欧米の専門家はインタビューに対して、中国のコミットメントにより、全世界の気候変動対策に自信をつけてくれたと述べています。
中国のコミットメントとは、CO²の排出量が2030年までにピークを迎えるよう、また2060年までにカーボンニュートラル(ネットゼロ排出)を実現させることを約束するものです。人類が直面する気候変動という課題に対応する中国の姿勢を各国が高く評価しています。
AFP通信はインペリアル・カレッジ・ロンドンの気候専門家、ロジャーリー氏のコメントを引用して「中国がコミットを宣言したことは決定的な意味を持ち、世界気候変動対策行動に自信をつけてくれた」と報じています。
また、ブルームバーグは「中国がカーボンニュートラルをコミットし米国に先駆ける」と題する記事の中で、「中国は米国より先にカーボンニュートラルをコミットした」と強調しています。
さらにイギリスのガーディアン紙は記事の中で、「世界経済や社会が新型コロナウイルス感染症による被害を受けている中、中国の率直なコミットメントは国連の気候変動リスクに対する努力に新たなエネルギーを注ぎ込むだろう」と書いています。
また、AP通信は「現在、中国を含む約30カ国がすでにカーボンニュートラルをコミットしており、これは化石燃料の燃焼によるCO²排出量の43%を占めている。だが、米国、インド、オーストラリアなど二酸化炭素の排出量が深刻な国はまだそれに加わっていない」と報道しています。(閣、坂下)