北京
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青海省はチベット高原の北東部に位置し、ソーラー産業を発展させるための独特な優位性があります。ここ数年は人材、技術、資金面などでの対策を行うことで、ソーラー発電の産業チェーンを構築し、経済や環境保護、生活の改善を実現してきました。
青海省海南チベット族自治州のタラタンへ行けば、ソーラーパネルの下を羊の群れが通っていく不思議な光景を目にすることができます。総投資額が3億4400万元(約53億円)に及ぶこのソーラー産業パークができたのは2018年末でした。砂や石の上に、ソーラーパネルが設置され、そのそばに高原植物が植えられました。ソーラーパネルを定期的に清掃する時には、使用後の水が流れ落ちて植物の生長が確保されることになります。
タラタンのソーラー発電所は今年7月時点までに、累計で1億3000万キロワット時の電力を生み出しました。収入は9000万元(約13億8000万円)に達し、貧困村173カ所に平均57万元(877万円)の支援金を配布することができました。現在までに青海省全域でのソーラー発電収入は通年で8億8000万元(約135億円)に達し、うち5億7000万元(約88億円)を貧困対策に用いることで、7万7000世帯の28万3000人の貧困脱却を実現しました。この数字は同省に存在していた貧困人口の半数以上に相当します。(閣、鈴木)